Nutcracker
野鳥・自然観察の日記
最新記事
三つ峠山のカモメラン
2017.06/17 (Sat)
2017年6月11日:亜高山帯(1000m~2000m)のさくカモメランが最盛期に入ったが、貴重なシロバナカモメランが増えてきたと喜んでいたのに、
心ない一部の人たちの盗掘にあったほか、踏み荒らされたせいといわれるが、、一気に少なくなって、保護のための小さな囲いの中に少数が咲くばかりで寂しい限りだ。



途中(1500m付近)で咲いていたスミレ2種:
エゾノタチツボスミレは同定が比較的易しかったが、


もう一つの種類がどうもわからない
どうも此の花はアイヌタチツボスミレやオオタチツボスミレでなくて、ツルタチツボスミレではないかとの結論に至ったが、どうでしょうか?距が白い、距が比較的、細く長く、先端が細くなっている様だ。側弁に毛がない。葉の葉脈はへこんではいない、唇弁が側弁より長い、三角形に近い葉の形もあるなどの特徴を総合してツルタチツボスミレではないかとのの結論に至りましたが・・・。
ツルタチツボスミレは日本海側のスミレのようですが、富士山麓、山梨県にも有るということになりますがどうでしょうか。




2017年 春の飛島の渡りの鳥
2017.05/24 (Wed)
2017年の春の飛島、渡りの鳥の報告です。(5月17日~5月22日)今年の観察は春の渡りが終わりに近づく時期に飛島に渡ってみました。 観察を始めると、今年の渡りは例年になく、遅かった様で、結構多くの鳥がいまだに渡っていた。 鳥の数が少ないので、逆にさがせば珍しい鳥を見つけやすいかもしれないとの期待が高まった。
近年、シマノジコが毎年のように立ち寄るようになって、今年はまだ残っていたのが、まずラッキーだった。シマアオジ(メス)がいたり、2日目の早朝には妙な黒いノゴマまちょろちょろと前方の草むらを動きまわっていて、それが間もなく中国中部~チベット地方に生息する日本初記録の迷鳥だったり、20日くらいまでは2の畑付近では、夜明けから7時頃まで、多くの鳥たちが熟れたグミを食べに来て、にぎやかだった。
ただ、毎朝、校庭からへりポート付近に立ち寄ってみたが、鳥の渡りの最盛期にはいつも見られる沢山の鳥が皆無だったの見て、やはり少々寂しかった。
流石に21日(日)辺りは鳥も少なくなって、渡りも終わりだなと感じるようになった。
5/17 (水)
昨夜、新たに、アオジ類、マミチャジナイの群れが入ってきたようだ。
チゴモズ・・・(1の畑)
シマノジコ、コホオアカ、ブッポウソウ、コムクドリ、コウライウグイス、コイカル、ニシワツバメ、サンショウクイ、キマユホオジロ、アカハラダカ、シマアオジ・・・(2の畑)
イワミセキレイ・・・(四谷ダム)
5/18 (木)
サメビタキ・・・1の畑
ムナグロノゴマ、シマノジコ、ブッポウソウ、コウライウグイス、コホオアカ、コイカル、アカハラダカ ・・(2の畑)
シロハラホオジロ(メス)・・・ゴドイモ畑
イワミセキレイ・・・(四谷ダム)
シマアカモズ・・・(ヘリポート・報告あり)
5/19 (金)
コウライウグイス、カラスバト、シマノジコ、サンショウクイ、コサメビタキ、
マミチャジナイ(複数)、コムクドリ・・・(2の畑)
シマアカモズ・・・(ヘリポート・報告あり)
5/20 (土)
サンショウクイ、イカル、コサメビタキ、コムクドリ・・・2の畑
シマアカモズ(報告あり)、オジロビタキ・・・(ヘリポート)
コノハズク(声)・・・複数の場所で鳴いていた。
5/21 (日)
ビンズイ、カシラダカ・・・3の畑、 キマユホオジロ・・・ゴドイモ畑
オジロビタキ・・・(ヘリポート)
5/22 (月)
カワラヒワも減ってきた。
オオムシクイの声が目立って聞こえるようになってきた。
春の渡りもほぼ終了の感。
その他
シベリアアオジ、アオジ、オオカワラヒワ、マミチャジナイ、ホオジロ、キビタキ、シメ、コルリ、マミジロ、ツツドリ、カッコウ、ホトトギス、シジュウカラ、ウグイス、モズ、ヤマシギ、タカブシギ、マミジロ、オオムシクイ、ニシオジロビタキ、ヒヨドリ、コシアカツバメ、ハクセキレイ、ウグイス、ダイサギ、アオバト、キジバト、アオバズク、ミサゴ、イソヒヨドリ、ホオジロハクセキレイ、ハヤブサ
写真:
シマノジコ:イワミセキレイ



ムナグロノゴマ (5/18:早朝、たった2時間余りの滞在だった)



ブッポウソウ:アカハラダカ:コウライウグイス



マミチャジナイ:カラスバト:コムクドリ(メス)



サンショウクイ:イカル:オジロビタキ



ビンズイ:コサメビタキ:オジロビタキ



ムナグロノゴマ
2017.05/20 (Sat)
2017年5月18日:4時半頃~6時過ぎまで飛島にて観察された日本初記録のムナグロノゴマの出現に居合わせて、この鳥の撮影の機会が得られたので、今後の参考のために記述する次第です。早朝だった為(6時過ぎ)写真のSN比が悪いのは我慢されたい。ムナグロノゴマ (Himalayan Rubythroat) はインド、アフガニスタン、チベットのヒマラヤ地方に生息する鳥と記述されています。
飛島に飛来した個体は胸の黒がはっきりと出ているので、1年目のオスは胸の黒が茶色になっているとの報告がある事から、2年目以降のオス成鳥ということになるのでしょう。ただし、首の周囲から背中付近まで真っ黒な個体の写真などもあることから、この個体もさらに黒くなって行くのかもしれない。


尾羽の付け根に比較的大きな白斑、尾羽の先端にも白斑が目立つのも特徴が、White tail Rubythroatと(いわばオジロビタキノゴマ)呼ばれる所以なのだろう。

この写真は尾羽を少し広げているので白斑の様子がよくわかる。

太く白い眉斑と顎線が特徴:
喉の赤(ルビー色)が首周りが黒いため、より目立つ。


2017年年5月:高尾山 ・ 一丁平:オオバウマノスズクサとヒメハギ
2017.05/12 (Fri)
2017年5月12日: 高尾山の一丁平付近にある可愛らしいヒメハギの花と、稜線上に多く自生している独特な形のオオバウマノスズクサの花の観察に出かけた。オオバと言うだけあって、ウマノスズクサの葉とは比べ物にならないほど大きい。この堅そうな毒草にジャコウアゲハの幼虫がとりついて食べているのを昨年見たが、この日もジャコウアゲハが飛んでいたので、卵を産み付けているのだろう。
毒草を食べて、外敵から身を守るといわれているが、鳥などは食べないのだろうか?



この時期、一緒の時期にホタルカズラが咲いている。

一丁平の登山道付近のヒメハギ:可愛らしい10cm程の高さのヒメハギは気を付けていないと見逃してしまいそうだが、よく見ると結構多くの花達が辺りに咲いていた。


まず気が付いたのはキビタキの多く、巣材を運ぶ鳥たちが多く見られた、つがいになったキビタキの雄雌が一緒に観察できるのもこの時期の楽しみだ。


一丁平付近にはクマガイソウが花の盛りを過ぎていたが、残っていた。

菫の季節も終わりに近づいていたが、6号路には日蔭を好むコミヤマスミレが最盛期で、渓流沿いに多く見られるのもこの時期の楽しみだ。


近くに咲いていたクワガタソウ


母の白滝:アケボノスミレ
2017.05/07 (Sun)
2017年5月7日三つ峠山の登山道を中腹まで母の白滝から登ってアケボノスミレなどを観察してきた。
実際はゲンジスミレを探しにで見たが、暖かい日が続いたせいか既に花は終わっていた。
アカネスミレ: まだ残っていた。


母の白滝

アケボノスミレ:数はあまり多くなかった。


この辺りのエイザンスミレはピンク色のものがあり、アケボノスミレとの交雑種を思わせる。


三つ峠山への登山道中腹からの眺望は素晴らしかった

ヒナスミレ:残り花だ。 ここには斑入りのヒナスミレが多いようだが、花は終わって、実を付けていた。

帰り道、母の白滝の手前の駐車場脇のヤマザクラの園地を見て回った。
ゲンジスミレの株はあったが、すでに花は終わっていた。来年は少し早く来よう。
ヒメハギが咲いていた。

これはスミレ: 園地の脇に咲いていた

